令和5年度第1回電気通信主任技術者(伝送設備)問1(1)勉強ノート

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令和5年度第1回電気通信主任技術者(伝送設備)問1(1)勉強ノート|キャベツ
問題文  通信回線を介してデータの送受信を行う際に、信号の減衰、雑音などにより正常にデータが伝送されない場合がある。受信データに誤りが検出された場合、当該データの再送信処理を行うことにより正しいデータを得るARQといわれる方式や、受信側で誤...

問題文

 通信回線を介してデータの送受信を行う際に、信号の減衰、雑音などにより正常にデータが伝送されない場合がある。受信データに誤りが検出された場合、当該データの再送信処理を行うことにより正しいデータを得るARQといわれる方式や、受信側で誤り訂正まで行う (ア) といわれる方式を用いることによって誤りが訂正される。
 誤り訂正に用いられる符号は生成方式により、 (イ) 符号と畳込み符号に大別できる。
 (イ) 符号は、送信すべき一定のビット数ごとにチェックビットを付加する符号である。例として、移動通信、無線LANなどに用いられているLDPC符号がある。
 畳込み符号は、過去の情報が現在の符号ビット列に影響し、現在の情報がさらに次の符号ビット列に影響を及ぼすといったように影響が (ウ) する符号である。例として、移動通信などに用いられているターボ符号がある。

解答

(ア)5(FEC)(イ)2(ブロック)(ウ)11(連続)

解説

ARQ(Automatic Repeat reQuest)-自動再送要求
FEC(Forward Error Correction)-前方誤り訂正

誤り制御には、FEC方式とARQ方式があります。FEC方式は、送信側から受信側への1方向の伝送路で誤り訂正符号を用いるシステムです。少ない伝送遅延でリアルタイムに伝送することができますが、誤り訂正ができなかった場合に情報が失われるため、強力な誤り訂正能力が必要になります。このため復号回路が複雑になります。

5.誤り制御 | 企業情報 | NTTドコモ

 誤り訂正符号はブロック符号と畳込み符号に大別され,それぞれにランダム誤りに強い符号とバースト誤りに強い符号がある.ブロック符号の例としては,主に衛星通信や初期の移動通信の制御回線に用いられた BCH 符号や Golay 符号,リード・ソロモン(RS)符号,無 線 LAN や次世代移動通信への応用が検討されている低密度パリティ検査(LDPC: Low Density Parity Check)符号などがある.畳込み符号の例としては,畳込み符号に対するビタビ復号法,ターボ符号などがある.ビタビ復号法は,当初衛星通信のランダム誤りに対する 誤り訂正方式として実用化が進められた。また,ターボ符号は第 3 世代移動通信におけるデ ータ伝送への応用から検討が進み,これらは現在の無線通信における中心的な誤り訂正方式 となっている.更に複数の符号を組み合わせた連接符号(Concatenated code)があり,畳込 み符号化ビタビ復号法とリード・ソロモン(RS)符号の連接符号は,放送を含む無線伝送に よく用いられる方式である.

https://www.ieice-hbkb.org/files/04/04gun_01hen_05.pdf
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